先日、出産予定日をオーバーしているので、早く産みたいという妊婦さんの治療をさせてもらいました。
S病院で出産予定ですが、予定日を1週間過ぎても産まれなかったら、入院して陣痛促進剤を打つことになると言われたそうです。
さらに、それでも産まれなかったら、帝王切開になってしまうとのこと。
出産予定日までは1日でも長くお腹にいられるようにと、気をつけて生活をしていたのに、予定日を過ぎたら、今度は1週間以内に早く出てきて!なんて、赤ちゃんも大変です。
でも、せっかくここまでトラブルなく妊婦生活をがんばって来られたのだから、絶対に自然分娩をしてほしい!さらに、旦那様にもこの貴重な出産の機会にぜひ立ち会ってもらいたい!と私も気合が入りました。
金曜日の午前中に赤ちゃんが降りてきてくれますように、という鍼灸治療をしました。いつものように体を調える全身治療ですが、脳下垂体と子宮を刺激するツボをメインに使いました。私の信頼する目白バースハウスの星野雄子先生にも、アドバイスをいただきました。
あとは、赤ちゃんに、もう出てきてもいいからね、みんな待ってるからねと話しかけて…。
そうしたら、その日の真夜中に、お腹が痛くなって、陣痛が始まったそうです。タクシーで病院に向かって、でも、子宮口がまだそんなには開いていないとのことでしたが、赤ちゃんがその気になってくれたようです。翌日の土曜日、23時33分に無事に元気な男の子を出産されました。
旦那様は土日がお休みなので、土曜日の出産にも立ち会えました。出産前の陣痛が激しくなるときも、背中や腰をずっとさすってらしたそうです。私も二人の子どもの出産には夫が立ち会って感激していたので、わが子の誕生にはぜひ旦那様も立ち会ってほしいなと思っていたので、本当によかったです。月曜日に生まれていなかったら、陣痛促進剤で無理やり出産ということになっていたので、セーフ…でした。
出産はお母さんが「産む」のではなくて、赤ちゃんが「その時」を決めるのだそうです。
赤ちゃんに産まれる準備ができると副腎から、お母さんの子宮頸管を柔らかくするホルモンと催乳ホルモンが分泌されます。
それを受けると母体は妊娠を維持する作用のあるホルモンの分泌をやめるので、子宮の収縮が始まります。これが陣痛です。
陣痛促進剤は、赤ちゃんも母体もまだ準備ができていないのに、無理やり薬の力で出そうとするので、双方の体に負担がかかります。できれば、自然に分娩したほうがよいと私は思います。
今回の出産は、本当にうれしかったです。
でも、最近は予定日オーバーになる妊婦さんが増えているとのこと。
目白バースハウス院長の星野雄子先生に、どんな人が予定日オーバーになりやすいか、そして何に気をつければよいのかを伺ったので、次のブログに書きますね。
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